PocketPC Installation Creatorで「旧バージョンの〜」を出さなくする設定 & 現在のVer2.1は貴重!?(^-^A;

と、長いタイトルを付けてしまいましたが(^^;、前回のエントリーで、使っている作者さんが結構いらっしゃったということで(^^;、情報補足です。


PocketPC Installation CreatorでインストールCABファイルを作成する際、デフォルトの設定では、Version設定が空欄になっています。ここを適切に設定しないと、デバイスでインストール後に「旧バージョンの〜」というメッセージが出てしまいます。

その設定箇所については、下の画像をご覧下さい。クリックすると大きな画像で表示されます。(id:xianonさんのSortInchKeyと書かれているのは、自分が実際にCABファイル作って試してみた際のサンプルということで(^^;)

一番上に表示された小さなダイアログに、「Version Max]という欄がありますが、例えばWindowsMobile6のAd[es]の場合、ここが6未満だと「旧バージョンの〜」というメッセージが表示されてしまいます。数字の意味はCEコアではなく、WindowsMobileのバージョンなんだと思います。デフォルトでは全て空欄になっています。


参考までに、VisualStudio2005で作られたのでは?と思われるインストールCABファイル(私が見たのはiPhBook。違ってたらごめんなさいです)を、MSCEInfで参照してみましたが、VisualStudio2005で作成したCABと同じような設定にする場合は、ここの設定画面を、上のキャプチャ画面のように、

  • BuildMax : Supports both square screens and screen rolation
  • Version Min : 4.0
  • Version Max : 6.99

と設定すれば良いのかな?というところです。小数点以下やBuildMax等、この辺りは単純にVisualStudio2005の設定内容次第なのかなとも思いますが。。


ということで、PocketPC Installation Creatorで作成したCABファイルに限定して言えば、VersionMin、VersionMaxさえ適切に指定してやれば、CABファイルインストール後に「旧バージョンの〜」というメッセージは出なくなりました。気になっている方は、お試し下さいませ。
ただし、VersionMaxが大きな数字になっていても「旧バージョンの〜」と出てしまうCABファイルもありますので、実際には、CABファイルを生成するcabwiz.exe、makecab.exeのバージョンも重要なのかなと思います。今のPocketPC Installation Creatorに同梱されているcabwiz.exeのバージョンは、4.5.5102.0と、比較的新しめのようですので、Versionさえきちんと指定すれば問題なかった、ということだと思います。



で、もう一つ補足です。
昨日、PocketPC Installation Creator Ver2.2のRC版が出てますねーというエントリーをUPしましたが、β版含めた更新内容の中に、

* Builtin SetupDLL.dll is added, which displays a message when installing a cab file created with CAB Creator Module in Mobile Device. This dll is added automatically in unregistered versions and replaces any SetupDLL.dll the user may have.

とあります。
Ver2.1でも、購入&レジストしない状態で母艦Windows用のインストーラを作成すると、インストーラ実行時に「このセットアップはInstallation Creatorで作られました。この通知を消すにはレジストしてね」といったメッセージが出ていましたが、CABファイルをデバイスでインストールした際は、こういったメッセージが表示されることはありませんでした。
Ver2.2からは、上記に書かれているように、CABファイルの方でも、レジストしないとインストール時に通知メッセージが出るようになっています。


PocketPC Installation Creator自体は、VisualStudio2005をお使いの方には必要ないかもしれませんが、わかりやすい良いツールだと思いますので、頻繁にインストーラを作成される方は、レジストするだけの価値はあると思いますし、WinCE CAB Manager($99.00)に比べれば、ずっと安い買い物(€ 29.00 日本円で4500円くらい?)ですので(^^;。(もちろん、WinCE CAB Managerは高いだけのことはある高機能なソフトです)


以上だらだら書きましたが、要は現在公開されているVer2.1は、レジストしなくても、作成したインストールCABファイルでレジスト通知メッセージが出ない最後のバージョンになりそうですので、PocketPC Installation Creatorをお使いの方で、CABファイルさえ作れればよい&とりあえずレジストは様子見(^^;、という方は、今のうちに、Ver2.1を入手&保管しておいた方がよいのかもということで。


ソフトを開発されている方だけでなく、例えば何かのスキン・画像ファイルやMUIだけとかでも、CABインストールファイルを作ると、導入・削除が楽になることはあると思いますので、何か公開を予定されている方は、持っておいて損はないと思います。

Aperitto Software - Pocket PC Installation Creator

でも継続的に使われるなら、今後も不具合修正・機能追加もされると思いますので、購入した方が良いのは前提、のお話でした。<(_ _)>