MSCEInf Ver1.4

PocketPC用のインストールCABやテーマファイルの詳細な内容をGUIで表示したり、デバイス上で実際にインストールされるファイル名で、母艦PC上でCAB解凍もできる、WindowsXP用ツール MSCEInfがVerUpしています。

今回は更新内容が同梱の「WINCE CAB Files.rtf」にしっかりとありましたので(^^;、そちらから引用させていただきます。

Contributions of version 1.4

  • This version now allows the reading of the files "_ setup.xml" contained in the CAB.
    • Rebuilt the tree structure of file XML with possibility of extending or of reducing branches of the tree.
    • Also Rebuilt a conventional INF file (can be copied to the clipboard).
    • Creates a Memo (can be copied to the clipboard) with the Register keys in a format of the Regedit type (for the "Geeks").
  • For the CABS with a conventional INF file like those with a "_ setup.xml" file :
    • Possibility of "Using Folder Names" for files saving.
    • Additional Informations on the files with also possibility of sorting on these new columns :
      • Size of the file.
      • Date and Hour of the file.
      • Type of the file (its extension).
    • Possibility of Multiselection on the files (Shift, Control).
    • Possibility Drag and Drop for one or more files towards the Explorer (Folder, Desktop...).
    • Contextual Menu on the file under the cursor (Right Button) allowing :
      • Open the file with the associated application (If it is a program - Extension "EXE" - the launching of the program is prohibited, which is surer. The icon of the program is shown) or "Open with..." if there is no association.
      • Open the file with the Notepad.
  • If MSCEinf is defined as an application for opening CAB, the program will be loaded. If it was minimized, it will be restored.
  • If the button of Checking of Signature is activated, MSCEInf authorizes 2 signatures ' MSCE ' and ' CE4+ ' and only those (If it is not one of the two authorized signatures, the pointer of the mouse positions on the button of checking of signature after having posted a message of alarm). If not, there is no checking of the signature of the CAB.

MSCEInfはこちらのページで公開されています。English versionが良いと思います(^^;。

CodePPC - Programmez pour Windows Mobile

今回はかなり色々と大きく更新されて、機能追加の他、これまで気になっていたところも改善され、便利になっています。
MSCEInfは、インストールCABファイルの内容(インストールされるファイル名・場所・登録されるレジストリ等)を簡単に把握できて、私は結構重宝しているツールなので、嬉しいです。^^
ちょっと量が多いのですが、更新内容を少しピックアップして、ご紹介します。



とりあえず、以前のVerでの大ざっぱな機能は、私が以前書いたエントリーを参照下さい。(Ver1.3.8〜1.3.9ではそれほど大きな更新はありませんでしたのでこちらで。)

W-ZERO3 ツールMEMO - MSCEInf Ver1.3.7


Ver1.4になって、Filesタブが色々と機能UPしています。以下は、.NET Compact Framework 2.0のCABインストールファイルを開いた例です。


まず列として、Size,Date,Typeが追加されています。(右の方にある列)

そして、右クリックするとメニューが表示され、関連付けで開く・プログラム指定で開く・メモ帳で開く、が選択できます。テキストファイルをちょっと見たいときに便利だと思います。

このFilesタブでF11キーを押して、また右クリックメニューを表示すると、メニューの高さが低くなります(^^;。

さらにこのFilesタブでは、Shift・Ctrlによる複数選択ができるようになった他、ドラッグ&ドロップで、ファイル単位で簡単に任意のフォルダにコピーすることもできます。


また、画面上部に、「Using Folder Names」ボタンが新たに追加されました。

デフォルトではこれが有効(ボタンが引っ込んでいない状態)ですが、この状態のまま、その左に2つ並んでいるCAB展開ボタン(左側が全展開、右側がファイル選択しての展開)のいずれかでCABファイル展開すると、ちゃんとデバイスにインストールされる際のディレクトリが反映されて展開されます。下の画像は、デスクトップのtestフォルダに、CABファイルを展開したところ。

従来のバージョンではこれができなかったことがネックでしたが、これでわかりやすくインストールされるファイル状況を一目で確認することができます。


そして今回の大きな更新内容は、_setup.xmlベースでの情報表示機能。
これまでは、CAB情報を表示する際は、古いバージョンのセットアップ情報ファイル(inf形式)ベースで各情報が表示されていたようですが、今回のVerUpで、新しいバージョンのCABファイルで使われるセットアップ情報ファイル(_setup.xml)をベースに情報を表示する機能が搭載されています。
これまでも、_setup.xmlベースのCABファイルでも内容は表示できましたが、内部的にinf形式にコンバートしていたのでしょうか・・ちょっとその辺はわかりません(^^;。
(全く正確な言い方ではありませんが、実際にデバイス上でCABインストール実行した際、「インストールしたプログラムは、旧バージョンのWindows Mobile ソフトウェア向けであるため〜」と言われるCABは大体infベースで作られていることが多く、言われないものは大体xmlベースの新しい形式で作られたCABの場合が多いのではと思います。)


_setup.xmlが組み込まれたCABファイルをMSCEInfで読み込むと、画面上部にある、XMLボタンが有効になります。

XMLボタンを押すと、小画面が開いて、_setup.xmlベースでCABファイル内容を表示されます。下の画面は、_setup.xmlの内容を、ツリー形式で表示するタブです。

他のタブは、親画面でも表示されている内容と似たような感じですが、例えばFilesタブでは、Flags列の表示方法が違うようです。

また、ファイル展開すると、展開されたファイルの中にはちゃんと「_setup.xml」が含まれています。つまり、XMLベースのCABファイルの場合は、こちらの小画面で展開した方がよさそうです。infファイルもありますが、これはMSCEInfが構築したinfファイルではないかと思われます。

さらに、レジストリーのタブは、RegEdit形式で表示されます。(Ver1.4の更新履歴にはfor the "Geeks"なんて書いてありましたので、マニア向け機能、という所なのでしょうか(^^;)でもこれから別途regファイル等作っておけば、CABインストールで実行されるレジストリ登録を手動でできますから、使うケースも出てきそうです。



以上、若干細かく紹介させていただきましたが、インストールCABファイルの内容をちょっと確認したい時に、MSCEInfは重宝します。
テキストファイルを母艦で確認したり、dllのリソースを母艦上で変えたいときとか(ぇ。あとは登録されるレジストリ内容がわかるので、何かツールをインストールして動作がおかしくなった時の調査材料にもなるかなと思います。
あとはフリーで使えるのもうれしいところで。(WinCE CAB Managerはちょと高いし(^^;。。)
MSCEInf.exeのショートカットを「送る」に入れておいて、CABファイルを送るようにすると便利なのでお勧めです。

ということで、久しぶりに(^^;また紹介エントリー書いてみました。