電波キーボード Ver.人柱

ActiveSyncで接続したW-ZERO3を、PCからリモートでキーボード・タップ操作を行うツール、電波キーボードの人柱Verが公開されています。

ActiveSync上のW-ZERO3に対し母艦からキーボード入力・タップ操作を行うためのソフトウェアです。

これは中々楽しいツールですね。クレードルW-ZERO3を置いた際にキーボード操作がしづらくなるので作られたとのことです。詳しくは上記の作者id:mee_changさんのブログをご覧下さい。

ZERO3でSockSV.exeを実行しておいた上で、母艦PC側でKeyInputClient.exeを起動すると、こんなウィンドウがPCで表示されます。

  • 各ボタン操作

左側に並んでいるボタンは、上からカメラボタン(Camera)、縦横切替ボタン(Rotate)、Vol+(↑)、Vol−(↓)。
下に並んでいるボタンは見たまま、上段左からソフトキー1、ウィンドウズボタン、OKボタン、ソフトキー2。下段左から、IEボタン、メールボタン。
PCでこれらのボタンを押すと、W-ZERO3でボタンを押したのと同じ状態になります。

  • マウス操作

暗灰色をした長方形の中でマウスカーソルを動かすと、マウスの動きに合わせてW-ZERO3の画面で小さなポインタ■が動きます。マウスクリックすると、W-ZERO3上でタップ動作。マウスボタンを長押しすると、タップ&ホールド状態になります。

  • キーボード入力

このウィンドウ(KeyInputClient.exe)がアクティブになっている状態で、母艦PCでキーボード入力すると、それがW-ZERO3に反映されます。半角/全角キーでちゃんとW-ZERO3IME状態が変わりますし、Ctrl+C等もできました。


まだ人柱Verですので、試される方は自己責任で。十分ご注意下さい。それを前提とした上で、使ってみると中々面白いです。リモートですが操作はとても軽快にできます。
注意点としましては、W-ZERO3側で実行するSockSV.exeを終了するには、リセットするか、ITskMgr等のプロセスビューアでSockSV.exeプロセスをTerminateさせるしか無いようです(方法が有りましたらすいません)。SockSV.exeを起動しっぱなしでも、W-ZERO3単体の操作には影響は無さそうです。
Today画面の下部トレイに、MFCマークのアイコンがありますので、それをタップするとSockSV.exeを終了するメニューが出ます。失礼いたしました。



せっかくですので、同系統のツールを少し紹介。
母艦PCからPocketPCをリモート操作するツールとして、他にはrCEがあります。rCEのリモート操作ウィンドウはこんな感じです。メニュー内容が見えるよう、画面上部のメニューを開いたところです。

こちらは、画面画像を転送してPCのウインドウに表示する形になります。
画面上のクリックでタップ操作。またメニューのテキスト送信からテキストを入力すれば、テキストも送信できます。画面がPC上で表示されるので、マウスによるタップ操作はやりやすいですね。
ただ画像を転送する関係か、操作にはちょっとタイムラグがあります。オプションから色数を指定できますが、2色にしてもタイムラグは私の試す限りでは残るようです。


どちらも良いところがあって面白いですね。W-ZERO3をリモート操作する必要性は、それほど一般には無いと思いますが、W-ZERO3で長文を入力したい時など、電波キーボードは便利ではないかと思います。今後のVerUpにも期待してます。