Powerstatus Ver1.1

久しぶりに、ツールの簡単なレビューをば(^^;。
タイトルバー上部に、細い横線で、バッテリーモニターと空きメモリを表示してくれる、Powerstatusです。ここしばらく、これを使っています。

Powerstatusは、PocketGear.comで公開されています。

Powerstatus on PocketGear.com

また、昨年のVer1.0リリース時に、tk109さんがレビューを書かれていますので、そちらもご覧下さい。

TK-BLOG: Powerstatus 1.0

特徴

タイトルバー上部に線でバッテリーモニターを表示してくれるツールといえば、MagicButtonや、SpbPocketPlusなどがありますが、表示されるのはバッテリーのみ。Powerstatusは、左半分にバッテリー、右半分に空きメモリと、両方を表示してくれます。

  • 使い方はexeを起動するだけ。もう一度exe起動すると、終了します。\Windows\スタートアップ フォルダにショートカットを入れておくと良いと思います。
  • exeサイズは、わずか4KB。またITskMgrで起動前と起動前の空きメモリ差を見てみましたが、メモリ使用量も32KB程度?と、とてもメモリには優しそうです。
  • また、面白いと思ったのは、上記PocketGear.comのページを見ていただくと分かりますが、そこに何と僅か82行の全ソースコードが公開されています。何もベタに公開ページに書かなくても・・と思いつつ、書けてしまうのが凄いですね(^^;。
    ただし、私はC++はさっぱりなので自信はありませんが、Ver1.1で実装されている二重起動での終了ロジックは入ってなさそうな?感じなので、おそらくVer1.0のソースではないかと思われます。実際、eVC4でこのソースをコンパイルして、W-ZERO3で動かしてみましたが、二重起動で終了しませんでした。

問題点

W-ZERO3では、あまり細かくバッテリー残量を表示できませんから、Powerstatusは、私には機能面で必要十分な軽いツールとして気に入っています・・が、問題点がいくつかあります。

  • タイトルバーが再描画されると、その上部にあるPowerstatusの線が欠ける。

こんな感じで、たとえばアンテナの本数が変わってアンテナ部分が再描画?されると、その上にあるPowerstatusの線が欠けてしまいます。ただし欠けるのはちょっとの間だけで、すぐにまた線は復活します。

これ結構気になる人は気になると思います。。私の端末だけの話なら良いのですが・・(^^;。Powerstatusの描画方法に問題があるのか、単に描画周期が長いせいなのか(それなら負荷が軽くなるということで納得できますが)、その辺りはちょっとわかりませんが・・。RealVGA化されている方なら、アイコンが大分右の方に固まりますので、あまり欠けることもなく、気にならないかもしれません。

  • 色がカスタマイズできない。

線の色がバッテリーの方は緑色、メモリの方が橙色、この色を変更することができません。ですので、テーマによって合う・合わないが出てきてしまいます。
ただ、ソースは(Ver1.0相当とはいえ)公開されていますし、あきらかに色の定義は、

pe = CreatePen(PS_SOLID,2,RGB(50,200,50));
pm = CreatePen(PS_SOLID,2,RGB(250,150,50));
pb = CreatePen(PS_SOLID,2,RGB(80,80,80));

の部分ですので、コンパイル環境がある方なら、ここのRGB()内の数字をいじればできると思います(^^;。1番目が緑色のバッテリー部分。2番目が橙色の空きメモリ。3番目が暗い灰色ですので緑・橙色の線を除いた空き部分だと思います。

  • 充電中は、バッテリーモニター部分が伸び縮みし続ける。

これは好みの問題でもありますが・・。AC電源繋いだままの時など、ちょっと煩わしく感じてしまいます。

使い始めた理由

W-ZERO3でバッテリーモニターと言えば、なんと言ってもid:KOTETUさんのBatteryMonitor。見やすく軽いだけでなく、標準のバッテリーモニターを置き換わることで、ソフトキー1のカスタマイズができなくなる不具合を回避してくれます。リセット機能もありますし、そして何よりもダイアルアップ無通信時の自動切断機能。この切断機能が他には無くとても有り難くてずっと愛用していました。
ただ、自動ダイアルアップ・切断ができる、ホーミンさんのAutoConnectが公開されて、自動切断がこちらでもできるようになりましたので、であれば、昔MagicButtonを使っていたこともあり、タイトルバーを占有しない軽いバッテリーモニターがあればなぁと思っていました。ソフトキー1の問題は、てすりさんが公開されているダミーアプリdummy BattStatusIndicatorで、標準のバッテリーモニターを上書きすれば解決しますので。
ということで、Powerstatusは軽さの面では今のところ申し分ない(負荷については何ともわかりませんが・・)ので、BatteryMonitorをアンインスト・標準のバッテリーモニターをつぶして、このPowerstatusを使い続けてます。

他力本願

個人的には、コンセプト・軽さの点で、良いツールだと思いますが、上記でいくつか上げた通り、問題点が少しあるのが勿体ないなと思う次第です。小さなサイズの代償と言えるのかもしれませんが。ちょっと作りの面で大丈夫なのかな?と思わなくもないのですが(^^;。
せっかくソースコードも公開されていますので、何か作るツールネタを探している作者様がいらっしゃいましたら、改造して差分パッチのような形で提供して頂けると、とてもうれしいです・・<(_ _)>
という他力本願の意味もこめまして、この簡単なレビューを終了させていただきまs(バキ。

(追記) 数々の改造版

このエントリーUP後、沢山の作者さんが、Powerstatusの改造版を作ってくださいました。ありがとうございました。<(_ _)>

あらためてまとめるべき所ですが・・dawnpurpleさんがしっかりまとめてくださいましたので、そちらにリンクさせて頂きます(^-^A;;

つれづれ日記 by dawnpurple PowerStatus系ツールのまとめ