eVC4によるMUI作成方法 簡易覚書き

フリーで使える開発環境 eMbedded Visual C++ 4.0で、日本語化等のMUIを作成する方法について、簡単な覚書きです。
もしも間違いがありましたら、ご指摘・ご指導、よろしくお願いいたします。<(_ _)>

作成手順

  1. Microsoft eMbedded Visual C++を起動。
  2. メニューのファイル→新規作成を選択してダイアログを表示。
    1. プロジェクトタブでは「WCE Dynamic-Link Library」を選択。プロジェクト名は適当に入力してOKで次へ。
    2. 作成するDLLの種類で、「空の Windows CE DLL プロジェクト」を選択。
  3. メニューの「ビルド」→「アクティブプ ラットフォームの設定」で「POCKET PC 2003」を選択。
    (または画面上部に横に4つ並んでいるプルダウンの左から2番目で選択)
  4. メニューの「ビルド」→「アクティブな構成の設定」で「(プロジェクト名) - Win32 (WCE ARMV4) Release」を選択。
    (または画面上部に横に4つ並んでいるプルダウンの左から3番目で選択)
  5. メニューの「プロジェクト」→「設定」で、プロジェクトの設定ダイアログを開く。「リンク」タブを選択。
    1. 「カテゴリ」のプルダウンから「全般」を選択。
      1. 「出力ファイル名」を「ARMV4Rel/(MUI作成対象のexeやdll名).0411.mui」(例:CalcNote.exe.0411.mui)に変更
    2. 「カテゴリ」のプルダウンから「アウトプット」を選択。
      1. 「エントリポイント シンボル」を空にする。
      2. 「プロジェクトオプション」の所に色々オプションが入っているその最後に、「/noentry」を追加する。
      3. また前もってDumpRCでMUIを作成するexeのリソースを出力してみて、中に「\000」が含まれていたら、「プロジェクトオプション」の所に、さらに「/n」を追加する。
  6. メニューの「プロジェクト」→「プロジェクトへ追加」→「新規作成」を選択。
    1. ファイルは「リソーススクリプト」を選択。ファイル名は適当に。
      OKボタンで、リソースのウィンドウが表示されます。
  7. メニューの「ファイル」→「開く」でファイル選択ダイアログを開く。
    1. 「ファイルの種類」を「すべてのファイル」ないし「実行可能ファイル」に変更。
    2. 「用途」を「リソース」に変更。
    3. MUIを作成するexeまたはdllを選択して開くと、選択したファイルのリソースがツリーで表示されたウィンドウが開きます。
    4. そのexeリソースが表示されたウィンドウで、「Dialog」「Menubar」「String Table」について、1つずつツリーを展開して、各々の配下にあるリソースをShiftキー使って複数選択。
      Ctrlキーを押しながら、先ほど新規に作成したリソーススクリプトのウィンドウにドロップすると、リソースがコピーされます。
    5. リソーススクリプトのウィンドウで、コピーした各リソースをダブルクリックすると、ダイアログ等の編集画面が表示されますので、大きさや位置を調整したり、文言を変更したいところをダブルクリック、または右クリック→プロパティで、キャプション等の内容を変更する。
  8. メニューの「ビルド」→「ビルド」を実行すると、mui作成完了。
独り言
  • プロジェクトオプションは、ホーミンさんが紹介されている方法でそのまま上書いちゃっても大丈夫なんでしょうか・・。少なくとも上記方法で作ると、若干ファイルサイズが増えますし。
  • W-ZERO3はWindowsMobile5ですから、WM5対応ソフトなら、ARMV4より、ARMV4Iを選択した方が良いのでしょうか・・?